奈良県立国際高等学校の生徒たちが、「保健室でナプキンを借りることのハードルの高さ」に着目し、校内に生理用品を常設する取り組みをスタートさせました。生理による不安を抱える生徒が少しでも安心して学校生活を送れるようにと、自ら行動を起こしたそのプロジェクトに、レッドボックスジャパンは生理用品の提供を通じて支援しています。
■ プロジェクトの背景と目的
「保健室でナプキンを借りること」に関する不自由さや心理的ハードルに疑問を抱きました。
そこで、学年の女子生徒を対象にアンケートを実施。以下のような意見が多く寄せられました。
・保健室が遠く、ナプキンを取りに行ったあとにトイレへ戻ると授業に遅れてしまう
・授業に遅れた際に先生へ理由を説明するのが恥ずかしい
次に、「トイレにナプキンボックスがあったら助かるか?」というアンケートを実施したところ、約80%が「助かる」と回答。
こうした課題を解決し、誰もが安心して生理期間を過ごせる学校づくりを目指して、生徒たちは「トイレにナプキンを常設する」というアイデアを形にしていくことを決意しました。
■生徒主体のアクション:調査から設置まで
生徒たちは次のようなステップで活動を進めました。
- 保健室でナプキンを借りることのデメリットについてアンケート調査
- 学年全体を対象に「トイレにナプキンがあったら助かるか」を調査(約80%が「助かる」と回答)
- ナプキンの調達方法を調査し、寄付団体を探す
- レッドボックスジャパンの活動を発見し、問い合わせと寄付の申請
- 寄付されたナプキンをもとに、トイレごとに設置数を決定し、ボックスを購入
▲奈良県立国際高等学校の生徒が作成したポスター
■ 今後の課題と展望
生理用品の設置は、生徒にとっての大きな安心材料になる一方で、「無料でナプキンが設置されることで、わざと持参しない人や必要以上に持ち帰る人が出るのではないか」という懸念にも向き合い、今後の運用方法についても検討を進めています。今後は、設置後の状況をモニタリングしながら改善を重ねる予定です。
また、今回のナプキン提供はレッドボックスジャパンの支援によるものでしたが、今後はクラウドファンディングや地域との連携など、継続可能な仕組みづくりにも取り組んでいきたいとしています。
生徒たち自身が「声を拾い」「行動し」「仕組みを考える」ことで、学校をより良い場所へと変えていく。レッドボックスジャパンは、こうした主体的な取り組みを今後も応援していきます。
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